時代は享和二年の大坂。暮らし向きは違えども8歳の澪と野江は、まるで姉妹のように仲が良い幼なじみだった。「何があってもずっと一緒や。」しかしそんな2人が暮らす大坂を大洪水が襲い、澪と野江は生き別れてしまう。それから10年後。大洪水で両親を亡くした澪は引き取られ、江戸の神田にある蕎麦処「つる家」で女料理人に。野江は吉原にある遊郭に買い取られ、幻の花魁・あさひ太夫と名乗っていた。澪が苦心して生み出した料理が、別々の人生を歩む2人を再び引き寄せていく。
料理は心。誰かのために料理したくなる映画でした。関西と関東とで味付けの濃さが違うというのはよく聞く話ですが、劇中の説明になるほどとなったり。今や地球の反対側で栽培された野菜もスーパーで手に入る時代ですが、その土地に根付いた味や料理には理由と歴史があって、それがすごく愛おしく思えました。
そこまで美味しんぼなストーリーでもなく、料理はあくまで主要素のひとつ。澪ちゃんがおっとり淡々なのが、自分にとっては感情移入しにくいと感じたのですが、その分幼馴染みに対する気持ちが際立っていたのかもです。
セットとか台詞は結構現代風な時代劇でした。
キャスト
監督:角川春樹
出演:松本穂香、奈緒、若村麻由美、浅野温子、窪塚洋介、小関裕太、藤井隆、野村宏伸、衛藤美彩、渡辺典子、村上淳、永島敏行、松山ケンイチ、反町隆史、榎木孝明、鹿賀丈史、薬師丸ひろ子、石坂浩二、中村獅童
制作:楽映舎
脚本:江良至、松井香奈、角川春樹
原作:高田郁
音楽:松任谷正隆
主題歌/挿入歌:手嶌葵
製作年:2020年
製作国:日本
時間:131分
【動画】