運命のイタズラ

億万長者と”その夫人”の生活にわって入ってきた名もなき強盗。人物背景は非常に抽象的に描いていて、監視カメラの映像なのではないかってくらい淡々としていて地味な映画ではある。ただ、その一貫した抽象性で、敢えて億万長者と夫人、そして名もなき強盗の3人が観客に与える印象を限定的にすることで、格差の隔たりが生む絶対不可避な”ダメージ”を描いてる。

別荘に侵入したジェイソン・シーゲルが、持ち主である大富豪ジェシー・プレモンスと妻リリー・コリンズと鉢合わせるところから始まる、ワンシチュエーション・サスペンス。登場人物が(ほぼ)この3名で、それぞれの感情の変化を微妙な表情から読み解くのが面白かった。

原題の「WINDFALL」(予期せぬ大金、棚ぼた)というタイトルからすると、“衝撃的なラスト”になるのだろうけど、3人の表情の変化を注意深く見ていると、むしろあのラストこそ必然のようにも思えてくる。それぞれの足元が、繰り返し映し出されていたのもとても象徴的。

キャスト

監督:チャーリー・マクダウェル
出演:ジェイソン・シーゲル、リリー・コリンズ、ジェシー・プレモンス、オマール・レイヴァ
脚本:チャーリー・マクダウェル、ジェイソン・シーゲル、アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
原題:Windfall
製作年:2022年
製作国:アメリカ
時間:92分

【動画】

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