友情にSOS

イギリスー。2ヶ月後に卒業を控えている学生のクンレ(黒人)は真面目で温厚な性格、陽気なショーン(黒人)は明日からの春休みを心待ちにしていた。大学には7つのパーティーがあり、ショーンは全制覇を目指して意気込んでいる。パーティーに行く前に大学近くの家に寄った2人はなぜか部屋で倒れている女性を発見する…。

カルロス(ルームメート)は部屋にこもってゲームしていたため気づかなかった。かろうじて息があるのを確認したクンレは警察を呼ぼうとするが、ショーンは自分たちが疑われて終わりだと制止する。今の状況は“ゴルディロックスと3匹のクマ“(少女が森にあるクマの家に侵入、好き勝手して逃げる話)のようだと比喩する。

ひとまず病院に連れて行くことになるが、アレコレ模索する中でテールライトが壊れていることに気づく。(その頃、妹のエマを探していたマディはスマホの位置情報から追跡開始)ショーンの兄に車を借りようとするが断られてしまい、エマが17歳だと分かると激昂した兄(仮釈放中)に説教される。仕方なく車に乗り込むと、その様子を見ていたマディが妹が拐われたと思い込んで警察に通報する。ふと目を覚ましたエマはパニックで暴れ出して、停車した車から森の中に逃げて行く…。

クンレとショーンは口論になり、エマを発見するも駆けつけたマディと揉み合いになる。そこにアリス(マディの友人)とラファエルが来てややこしくなるが、クンレが事情を説明する。言い争う中でエマの体調が悪化、ショーンは捕まることを恐れて逃げる。残ったメンバーは車に乗り込み、クンレは必死にエマに心肺蘇生を施す。(後ろからパトカーに追尾され、警察は誘拐されたと誤解している様子)エマを救うためには停まる訳にはいかず、病院を前にしてパトカーに挟まれる。

外に出たクンレは警官に容赦なく取り押さえられて、何もやってない！と泣き叫ぶも聞き入れてもらず絶望する。(一方、パーティー会場にいたショーンはクンレの位置情報から病院にいると分かって安堵する)何とか解放されて大学に戻ったクンレは涙ながらに“お前が正しかった“とショーンに告げる。肌の色で判断されることを身をもって実感し、逃げるべきだったのかもと…。