とある明け方、大きな爆発音に驚き目覚めたジェシカは、その日以来自分にしか聞こえない爆発音に悩まされるようになる。
姉を訪ねてボゴタを訪れた彼女は、建設中のトンネルから発見された人骨を研究している考古学者のアグネスと親しくなる。
アグネスに会いに訪れた発掘現場の近くの町で、ジェシカは魚の鱗取り職人のエルナンと出会い、川のほとりで思い出を語り合う。
一日の終わりに、ジェシカは目の醒めるような感覚に襲われる。
1シーンをじっくりじっくり時間をかけて映している。
余白がたくさんあるから、ゆっくり気持ちを寄せながら観られる作品。
物語は『メッセージ』でのコミュニケーションの多様性も想起させたけど 後半はまさにそんな感じの展開になってちょっとびっくり何語を喋っているのかさえ正直不明なティルダさんの、性別も人種も曖昧な生物学的にも無二な神秘性を纏った存在感がこの作品にすごく合っていてとにかく魅了される。
キャスト
監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン
出演:ティルダ・スウィントン、エルキン・ディアス、ジャンヌ・バリバール、ダニエル・ヒメネス・カチョ、フアン・パブロ・ウレゴ、ダニエル・トロ
脚本:アピチャッポン・ウィーラセタクン
原題:Memoria
上映日:2022年03月04日
製作年:2021年
製作国:コロンビア、メキシコ、フランス、イギリス、タイ、ドイツ、中国、スイス
時間:136分