アネット

アネット

ロサンゼルス。 攻撃的なユーモアセンスをもったスタンダップ・コメディアンのヘンリーと、国際的に有名なオペラ歌手のアン。“美女と野人”とはやされる程にかけ離れた二人が恋に落ち、やがて世間から注目されるようになる。だが二人の間にミステリアスで非凡な才能をもったアネットが生まれたことで、彼らの人生は狂い始める。

前作のホーリーモーターズから大人になったのかメンヘラ度はやや影を潜めていたが、今回はメンヘラ具合は復活して、ただ現代のメンヘラ話なのでキラキラは無くなってホラー感が多い。

でも、『カラックスの映画』という部分はそのままで、撮影技法(最新鋭機材を使うとかはなく彼の中のトレンド)とか光の使い方とか、自分好みで作っているのがよくわかるし、コントかな〜と思うほど、男女の愛や親子愛がシュールなので『え?笑』と思ってしまう(褒め言葉です)シーンが結構あって全てにおいて、カラックスがカッコつけてなく、真剣向き合っていることに後で気づいた。

他の人がやるとスベる危険があるし、ダサくなりそうなところ彼は自分を貫いていることとやはり坊ちゃんなのでセンスは良い。

キャスト

監督:レオス・カラックス
出演:アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール、サイモン・ヘルバーグ、福島リラ、ナタリー・メンドーサ、水原希子
脚本:ロン・マエルラッセル・マエル
原題:Annette
上映日:2022年04月01日
製作年:2021年
製作国:アメリカ、フランス
時間:140分

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